「3D地形図新版」のQ/A
Q1.基にしている地図が国土地理院の基盤地図情報とのことですが、地図を構成している情報は
「東京日影図」等の東京都デジタルマッピング製品と同じでしょうか?例えば、等高線などは
ありますか?
基盤地図情報は「東京日影図」のデータの中から、道路、建物、河川・湖沼、行政界、鉄道、街区
といった「基盤」になるデータのみを取り出したようなものです。また、等高線は「測量されたもの」
ではなく、5mメッシュ標高から「生成されたもの」になります。
「数値地図5mメッシュ(標高)」が欠落している地域でも「基盤地図情報(数値標高モデル)
5mメッシュ(標高)」から生成されますので、標高の精度は非常に高いものです。
(参考)[基盤地図情報]は[測量の基準点][海岸線][公共施設の境界線(道路区域界)]
[公共施設の境界線(河川区域界)][行政区画の境界線][道路縁][河川堤防の表法肩の法線]
[軌道の中心線][標高点][水涯線][建築物の外周線][市町村の町・字の境界線]
[街区の境界線]から成ります。
Q2.「3D地形図」と「3D地形図新版」はどうちがうのですか?
2012年以降の「基盤地図情報」では、地図情報の増補として歩道や分離帯といった道路要素が
取得され、水系の構造物として水門やせき、透過水制も取られています。都市部の地形データとして
歩道や分離帯はずっと待たれていたもので、「基盤地図情報」が更に有用なものとなると思われます。
「基盤地図情報」が改訂・増補された地域に対し、道路要素や水系構造物を取り込んだ形で作成
されたのが「3D地形図新版」です。
さいたま市の場合は更に、「数値地図5mメッシュ(標高)江戸川周辺 平成21年10月1日発行」に
より、それまで使用可能であった「数値地図5mメッシュ(標高)埼玉東南部 平成15年6月1日発行」と
合わせて、さいたま市の大部分(国土基本図の101図郭中87図郭)が覆われ、欠落地域に対しても、
その後に於いて使用可能となった「基盤地図情報(数値標高モデル)5mメッシュ(標高)」の使用に
より高精度の標高データが得られるようになりました。
大阪市の場合は歩道や分離帯といった道路要素等が補充されていますが、他の地形データには大きな
変化はありません。
Q3.CADで使用するには、他に必要なソフトがありますか?
CADへの変換は含まれていますので、これだけで充分です。
Q4.出力できる最大サイズはいくつになりますか?
特に制限はありません。
Q5.地図データは何年版のものですか?また、新しい地形図は使用できますか?
さいたま市の基盤地図情報は2012年9月です。
大阪市の基盤地図情報は2009年12月が基本で、区により一部2011年7月、2012年10月に改訂されています。
地形図データの更新は、国土地理院のダウンロードサイトから新しい基盤地図情報
をダウンロードしDMコンバータを使ってDM標準ファイルを作成する手順が含まれ、更に
DMコンバータで変換される地形データが建物や水系が二重に作られたり、地域によっては正しく変換
されない(建物や道路)といった問題がありますので、更新プログラムは割愛しました。
新しい地形図に対しては「新しい3D地形図新版プログラム」を作成したい、と思っています。
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